世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

家計の現状を考える:エンゲル係数とは

吉本隆明を読まないでいて良かった。もし吉本を読んでいたら影響を受けすぎていた。

吉本のエピゴーネンになっていたはずだ。エピゴーネンというの模倣社。

 

上は吉本の大状況論だ。吉本はサントリーが水を売り出したことに注目している。

 

遠くから話す。エンゲル係数なるものがある。エンゲル係数は家計の中の食費の割合をいう。エンゲル係数の意味は食費はどうしても必要なお金だから(人間食べなきゃやっていけないから)家計の中で食費が多いひと(家)は家計が苦しい(貧しい)といえるんだという考えに基づく。

お金をどうしても必要なお金と自由に使えるお金に分ける考えだ。

ここからだ。

今の日本で「どうしても必要なお金」はどういうもになるのかだ。衣食住のお金。税金も納める。子供がいれば教育費も必要だ。

 

吉本がサントリーが水を売り出したことに注目したのは同じ水でも水道水を飲んでいるひとも水を買っt飲んでいるひとがいるという状況が発生しているからだ。

専門のひとが見ればわかるのだろうがユニクロの服とハイブランドの服の区別がワタシにはつかない。

こういう状況が訪れていると吉本は考えていた。

 

吉本の言葉遣いに「大衆」というものがある。

 

吉本は大衆とともにあるのなら「消費税導」には賛成するのが筋だと書いている。

これは税率をあげると景気が冷えるということとは違う話で今書いたような消費の状況になったのだからそういう状況には消費税が付さわないという意味だ。

 

また大衆とともにあるのなら「国鉄民営化」には賛成するのが筋だと書いている。

 

ここにドラッカーの補助線を入れる。ドラッカーは公の事業に民間が競合するようになったら公はその事業から撤退するのが筋だといっている。これは公の事業は黒字にならないものにするべきだという考えに基づく。つまり公の事業は採算が取れないもの赤字にしかならないもの(だけ?)にするべきだという考えだ。

 

国鉄が厳しくなった原因はモータリゼーションっだ。自動車産業は当然民間の事業。国営の自動車会社など日本には存在しない。国鉄自動車産業と競合していた。こういう状況になったら公の事業である国鉄は引くのが筋だったという意味だ。

ただドラッカーがいうように「公は採算が取れない事業を担当するもの」だ。ワタシもすでに免許を返していて交通弱者だ。こういう交通弱者相手の事業は「採算が取れない事業」になることが多いから公の事業で対応する。

JRの赤字線は第三セクターではなくて国や自治体が赤字で運営していい(というより公の事業はそもそも採算が取れないものを担当するものだから)。

 

吉本が「大衆」云々といっていたのは今の日本の現実が証明している。今の日本の最大の政治勢力は「支持政党なし」だ。

 

自民党も野党も「大衆」を置いてぼりにしているからだ。もちろん言論状況も「大衆」を置いてけぼりにしている。