世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

日本は大転換期だ だから当然大変だ

私の過去の投票行動から考えてみる。基本自民党たまに旧社会党。旧社会党に投票したとしても旧社会党政権の樹立などは望んでいなかった。「今回の件ちょっとひどかったと思います。ちょっと考えてください」という意味で旧社会党に灯標していた。

私は「ちょっと考えてください」と思っていた相手は旧自民党(ここでは旧自民党にする)だ。旧自民党には派閥があって派閥は政党に準ずる存在だった。そして派閥は気があう政治家の集まりというだけではなく明らかに政策面での違いがあった。たとえば旧田中派(旧ばっかりだが)は伝統的に福祉教育医療公共事業に熱心だった。ただこういうことに利権が介在していたは事実だろう。そういう意味では旧田中派は伝統的にリベラルだ。ここでリベラルだというの「大きな政府」という政策だからだ。

ちょっと話がそれるが日本の国政の政治家の大きな仕事は地元のロビー活動だった。地元の政治家に頼まないと橋も道路も駅もできなかったのだ。もし国政の政治家の仕事に地元のロビー活動がなかったのだとすれば一票の格差は問題にならないはずだ。どこ選出でも国全体のことだけを考えていればいいのなら一票の格差は問題になりえないのだ。

このことと旧田中派がリベラルだということが重なると利権構造が発生する。

話がそれていくが旧民主党(また旧だ)が「コンクリートから人へ」といっていた。旧民主党はマニュフェストが何一つ実現できなかったし東日本大震災んの時の対応で国民が正直げんなりした。ただ「コンクリートからひとへ」はその通りだった。「コンクリートからひとへ」がその通りだったというのは日本の大はばな(これは大はばなだ)公共事業を行う時代が終わったという意味だ。

話を戻す。旧民主党政権ができるかどうかの選挙の時私は戸惑ったし怖かった。というのは自分の投票で政権政党を選ぶ選挙だったしそういう選挙は初めてだったからだ。

実際野党はだらしない。それはそうだ。ただ自民党が下野していた時に自民党の政治家たちは「下野するとこんなに情報が入らないんだ」といっていた。何故下野すると情報が入らないのかだ。官僚機構から離れてしまうからだ。

やっぱり旧民主党が「脱・官僚依存」といっていた。これは一面ごもっともな話だ。日本は三権分立だからだ。この三権は司法・立法・行政。司法は裁判所、立法は国会、行政は総理だ。私はこの三権分立が長年ピンとこない。私に三権分立がピンと来ないのは日本は実際は三権分立ではないからだ。日本(私はアジアはたいへいどこでもそうだと考えているが)官僚が重要な国だからだ。

ロシアとトルコも官僚が重要だ。ロシアとトルコの場合は軍部だ。軍部というと軍事力のようだが彼らはキャリア官僚なのだ。日本には自衛隊はあるが軍部がないので私たちにはこれがピンとこない。

どんどん話がそれいくが私は貧乏な育ちだ。そしてもしそういうところがあれば士官養成学校にすすんでいた。少なくとも目指していた。

すごく変な話かもしれないが日本で自衛隊に近い大学の偏差値が低いのだ。右翼的な大学といっていいかもしれない。偏差値は一つの基準にしかすぎない。他でも仏教系の大学の偏差値も低い。どうでも良いことのようだがこういうことは大きなことだし日本の現実を物語っている。

戦前だったら陸軍中野学校に行くのはエリートだ。そうであったはずだ。私は陸軍中野学校という存在がよかったという意味でこういうことをいっているわけではない。

国会は立法府だ。事実そうだが実際は官僚が法律を作っている。与野党問わず政治家に法律を作るだけのパワーがないからだ。もちろん勉強不足の政治家もいる。でもそれでけではなくて人材や情報の面のパワーがない。これは構造上の問題だ。

苫米地英人さんはこの件に関して与野党問わず政治家に官僚をそれぞれつけるということを考えている。一人や二人ではなくて数十人規模の官僚をつけるのだ。とにかく日本の政治家は構造上パワーがない。人材も情報も圧倒的に足りない。これをなんとかする必要があるのだ。だいたいそうなっているのは日本が三権分立ではないからだ。

だから日本の国体を考えれる必要があるのだ。このことに関する結論はわたしにはない。

また話がそれるがあることをやりたいと思って政治家になってもそういうことで通用するのは地方議会までだ。国政に行く(衆議院参議院)に行くと「憲法についてどうおもいますか」「国防はどうしますか」ということが問題になってほとんどのひとはここで言いよどむ。そしてここで言いよどむのは健全なことだ。

旧民主党政権の時に昔のクローズアップ現代で国分裕子さんが旧民主党の政権幹部にそういうことを普通に聞いていた。政権与党の幹部に対する質問なのだから当然だ。その時にその民主党政権の幹部は「そんな仮定の問題には答えられない」といっていた。私はその番組を観ていて正直民主党はダメだと思った。

ただこうなるのには理由がある。日本はアメリカの属国だからだ。このあたりは内田樹さんが指摘している。日本がアメリカの属国だというのはある種のイシューはアメリカに聞かないと決められないからだ。国防系のイシューは特にそうだ。私はそれが良いとか悪いとかはいっていない。ただ現実がそうだといっているのだ。

最近台湾有事あるいは日中戦争という話が出る。こういうことが起きた時に重要なのはアメリカの動きだ。実際はそういうことは今の国際政治経済状況ではできないと思うがアメリカの動きによっては日本は滅亡する。繰り返しになるが今の国際政治経済状況の中ではこういうことはアメリカにはできないと思う。ではあるが日本は明らかにアメリカに日本の命運を握られている。おそらくドイツや韓国もどうようだ。これは日本がアメリカの属国だということを意味している。

日本はアメリカの属国だから憲法や国防の問題になると言いよどんでいまう。さっき健全だと書いた意味は現実を正しく反映しているという意味でこの状況が素晴らしいといっているわけではない。

ラグビーのW杯があった。あの件については森喜朗さんのご尽力があった。森さんはスポーツの仕事をずいぶんやられていて素晴らしい結果を出している。しかもどうやらタダでやっていた。お金はもっているんだろうがそういう仕事をタダでやらせるのはどうかと思う。それはともかくとしてW杯ってこんなにすごいんだと私は思った。熊本みたいな地方都市にもフランスの方がずいぶんおいでになっていた。W杯を経験して「すごいものだ」と思った。

そのこととは別にラグビーのW杯で目立った国の多くは英語圏の国だった。非英語圏で目立った国は日本とフランスくらいだったのだ。それでイギリスのEU離脱について「そうか」と思ったのだ。イギリスはヨーロッパではなく英語圏を選んだというのがイギリスのEU離脱の意味だ。なにしろ「七つの海を支配する大英帝国」だったのだ。フランスは北アフリカにずいぶん植民地をもっていた。このあたりがイギリスとフランスの違いかもしれない。

55年体制という。日本が戦争に負けたのが1945年だ。その10年あとに成立した体制が55年体制だ。

自民党の派閥が準政党であったのも55年体制の一部だ。もう55年体制は終わった。だから自民党の派閥は準政党ではない。だから安倍一強という状況になった。野党だけではなく自民党も変わっている。しつこいが今の自民党の派閥は旧自民党の派閥とは違う。今も自民党の派閥は準政党ではないからだ。

 

もっと大きな問題もある。すごい問題だ。「しあわせな暮らしとはどういう暮らしか」だ。

ギリシャのデフォルトの時に私はこのことについて考えた。ギリシャのデフォルトはギリシャがEUに入ったことが原因だ。EU圏内は関税がかからない。結果ドイツからの輸出攻勢があってギリシャがデフォルトに陥った。

私は「ドイツが面倒みるしかないでしょう」と思ったのだ。まったく無関係なのに。

ドイツ人は懸命に働いて簡素に暮らす。それが悪いとはいえない。むしろ素晴らしいと思う。だがそういう風に暮らしていた結果ギリシャに輸出攻勢をかけることになってギリシャはデフォルを起こした。それだけではなく無関係の私から「ギリシャでデフォルトの面倒はドイツが見るしかないんじゃないの」と思われたのだ。

だから「懸命に働いて簡素に暮らす」ことは素晴らしいと思うが、でもそういう暮らしは本当に素晴らしいといえるのかと考えざるを得なくなったのだ。

別にギリシャ人がパーリーピーポーだとは思わないのだが。

もう話を終わる。ギリシャとは縁がなくはない。私は熊本大学中退だが熊本大学旧制大学だった時に英語の先生で小泉八雲(ラフガディオ・ハーン」がいらしになった。ハーンのあとが夏目漱石だった。

小泉八雲(ラフガディオ・ハーン)はギリシャ系のひとだ。今のイギリスやアメリカにもいて日本に来たひとだ。「怪談」が有名だ。

小泉八雲集 (新潮文庫)

ハーンのおかあさんが英語圏になれなくて英語も苦手だったこともあってメンタルを病んだらしい。そういうこととハーンが怪談を執筆してこととはつながりがあると思うんだ。

鬼滅の刃や呪術回線が人気だ。

新品未開封 鬼滅の刃 1~23巻 吾峠呼世晴 未読品 全巻セット きめつのやいば 全巻 通常版 漫画

劇場版 呪術廻戦 0

なんか関係あると思う。