世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

いわゆる西側先進国は全部ギリギリ

一応1991年が冷戦終結したとか考えるようだ。冷戦は米ソ冷戦だ。西側(アメリカ西ヨーロッパ日本等)と東側(ソ連東ヨーロッパ中国等)の間で激しい対立が起きたがいわゆる戦争にはならなかったから冷たい戦争という意味で冷戦だ。

冷戦では一応西側が勝った。でも東側が自滅した結果西側が勝ったことになった。でも西側も冷戦終結後は特にひどくなっていった。

そしていわゆる先進国(旧西側)ももうギリギリだ。ずいぶん前にアメリカのTEDでアメリカのお金持ちが革命の心配をしていた。トリクルダウン理論が流行っていた頃だ。そのひとはトリクルダウンは起きないと明言していた。理由は自分がトリクルダウンを起こしてないからだがそれはともかく切羽詰まった人々が武力暴力を使って立ち上がってしまうこと、そしてそれが大きな波になってしまうことを心配していたのだ。

これはいわゆる旧西側先進国はどこも一緒だ。同じ状況なのだ。日本ももうずいぶん前からギリギリだ。こっちはずっと前から必死で堪えている。ずっと前からだ。

まあ確かに投票行動はある。でも多くのひとが耐えられなくて武力暴力を使って立ち上がってそれが大きな波になってしまう可能性は日本にもあるのだ。

アメリカではウォールストリート占拠事件とアメリカ合衆国議会議事堂に市民が乗り込む事件があった。ともに市民たちが耐えきれなくて切れてしまった。結果ああいうことだ。

日本でも同様だ。安倍さんが銃撃された件についていろいろいわれている。もちろん犯罪だ。だが多くのひとの普通の現実は闇金ウシジマくんなのだ。多くのひとの普通の現実が闇金ウシジマくんである以上わけのわからないことをする連中がでてくるのは当然だ。だから訳のわからない事件をなくすためには闇金ウシジマくんでしかない現実をなんとかするしかないのだ。

こういうことはロシアにもあるようだ。プーチンさんに対する悪口があるらしい。多くのひとが現実がどうしようもないから日本でいう反社になっているという。プーチンさんはそういうことにあこがれているボンボンだというのだ。

闇金ウシジマくんでしかない現実を生きている人間に「選挙に行けばいいんだ」といわれてもピンと来ないのは普通だと思う。

フランスも似たようなものだと思う。コロナパンデミックの中マクロンさんが病院を訪れた。テレビクルーもいたので「大統領が医療従事者を励ますの図」が欲しかったのかもしれない。でも医療従事者たちは限界だったらしい。それでマクロンさんに「こんなんやオレたちやっていけないんだよ」「なんとかしてくれ」とつめよったのだ。そしてそれがテレビで放送されてしまった。

どこの国でももうギリギリの状態なのだ。

冷戦の終結は西側の勝利だった。だがその原因は東側の自滅だった。多くの国で私どうようギリギリで堪えている。そして私は日常的に激怒している。ある種の連中がやっていることがあまりにエグいのだ。いろいろ思ったがやっぱり激怒するのが当然のことだ。でもそういう連中がそういうことを普通にしている以上そういう連中が自滅するのは理にかなっている。というよりあんなことを普通にする連中がずっと良い思いをするのはやっぱり筋が通らない。こんなものかなと思っていたのだが。でも世の中がこんなものであるはずがない。

私はリアルタイムではオイルショックバブル崩壊リーマンショックアジア通貨危機は経験している。たとえばバブル崩壊のあとずいぶん企業が倒産した。そしてブイブイいわれていた連中がどうにかなった。思想面でもいつからか保守が偉そうな顔をしている。私はそうなる前から右だった。私自身は政治的に明確な考えはないのだが周囲には右翼の人たちがいた。左の人たちもいたが。彼らは昔の今も孤立している。でもそうは言っても昔は保守は本当に形見が狭かった。それがある時にひっくり返った。

実体験としてそういうことは経験しているのだ。

そういうことから考えると今ブイブイ言わせている連中もやっぱりあのままではいられないはずだ。だいたい彼らがやっていることはあまりにひどくてえぐい。ああいう連中がいつまでものさばっているはずはないのだ。

今書いてみて「そうだった」と思った。私ももうちょっと辛抱しよう。