上ははてなの匿名ダイアリーよりだ。商売にはリスクがつきものだ。でもこれは商売はギャンブルだということとは違う。ここ何年でヒットした本のなかに小泉今日子の本がある。
この本が最初に出たときにある書店が買い取ったそうだ。
本やCDは権利がまもられている商品だ。著者や音楽家が食べていけるようにだろう。だから基本値引きはしない。そのかわりに書店やCDショップは返品しても構わない。こういう制度になっている。この制度が悪いとはいえない。
私はいいたいの誰かかどこかがリスクを取らざるを得ないということだ。
この本の場合は書店がリスクcを取った。この本が売れなかった場合には書店が(書店のある部署らしいのだが)泣くしかない。でも泣くのはイヤなので売れるようにガンバルということもありうるだろう。
今となっては日本文化のコンビニの強みはPOSシステムだ。バーコードでピッとやるヤツ。あれでリアルタイムでどの店舗でどの商品が何個売れたのかが本部で把握できる。このデータがあるから各コンビニは新商品の開発ができるしどの店舗にどういう商品を置いた方が良いのかというレコメンドもできる。
でも仕入れには失敗もある。それがリスクがあるということだが。リスクはゼロにはならないものなのだ。リスクがゼロにならないものである以上リスクゼロを目指すのは論理的に間違っている。
日本社会全体がリスクゼロを目指しているような気がする。だがリスクはゼロにはならないものなのだ。だからリスクゼロを目指すことは論理的に間違っているのだ。だからと言ってむやみにかわいそうなことはしない方が良い。これも当然な話だ。
大学入試のような選抜システムにも完璧なものはない。この意味は(そういう生徒学生には失礼な話だが)「このひとを入学させたのは失敗だったかな」という学生生徒がいなくなることはないという意味だ。これは入社システムであっても同様だ。
こういうことを前提にして物事を考える必要がある。
前提が間違っていれば、その後の話もずっと間違ってしまうから。