世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

資本主義(=市場主義)が限界に来ている

 

 

水野和夫はエコノミストだ。水野は資本主義が限界を迎えていると考えている。そして今の世界はハードランディングシナリオに向かっているのでこれをソフトランディングシナリオにする必要があるというラディカルなものだ。

 

この話はトッピだと思うが私たちは太陽を食べている。ここから話を始める。私たちは野菜や肉を食べている。食物連鎖というものがある。植物を草食動物が食べる。草食動物を肉食動物が食べる。雑にいうと食物連鎖とはこういうものだ。

そしてこの植物だ。植物は光合成をおこなって成長する。光合成には当然光が必だ。この光は太陽の光なのだ。だからまず植物は(光合成をおこなっているから)太陽を食べている(といえる。もちろんいわゆる食べるということはおこなってはいないが)。そして太陽を食べている植物を草食動物が食べるということは草食動物も間接的には太陽を食べているのだ。そして草食動物を食べる肉食動物もやはり間接的には太陽を食べている(ことになる)。

現在主流のエネルギーは化石燃料だ。化石燃料は昔の動植物の死骸が長い年月を経て生まれたものだ。それが石油や石炭のようなカタチになっている。ということは化石燃料ももともと太陽エネルギーなのだ。そして私達が化石燃料を使うことの意味はやはり太陽を食べているということだ。

原発原子力発電)に必要なウランやプルトニウムについては私の見識では申し述べることができない。ただ核融合は太陽でおきてることと同じことをするはずだ。私の理解によればだが。そうだとすると原発核融合の場合)のエネルギーを私達が使うのであればその意味はやはり太陽を食べるということになる。

 

面倒くさい話だったが、私この面倒話を書いたのは経済成長をどう考えるかという論点があるからなのだ。経済成長をしない(恒常性の)社会なのであれば私たちが太陽を食べるスピード(?)を落とす必要がある。

今私が書いて面倒くさい話は経済成長をどう考えるかという論点と結びついているのだ。

 

そして資本主義(=市場主義)が終わるのかどうかという議論だ。もし資本主義(=市場主義)が終わる時が来るとすればそれは「世界中だいたいどこでも同じような賃金同じような物価」になる時だ。少なくとも私はそう考えている。

でもまだアフリカというフロンティアがあるわけだから資本主義(=市場主義)はそうそう終わらないだろうと思っていた。だがアフリカはそうとう早かった。貨幣をうまくコントールする技術が厳しいので電子通貨を使う。道路整備している余裕がないからドローンで使う。こういうことがもう起きている。

 

水野は「ドイツを中心とした陸の帝国」と「イギリスやアメリカを中心とした海の帝国」でアプローチが違っていると指摘している。

私が先程書いた「世界中だいたいどこでも同じような賃金同じような物価」になった時が資本主義(=市場主義)が終わる時という話を思い出してほしい。

これは水野の話の流れとは違うのだがEUは比較的貧しい国々をEUのメンバーに入れている。そしてそういう国々になんらかの問題があってもそういう国々をEUから追い出すことはない。イギリスとアメリカを中心として海の帝国ではインターネット空間(?)を新たな市場(マーケット)にしている。インターネット空間(?)は違う賃金違う物価が存在する世界だ。

日本もそうなのだが多くの国が格差社会になっている。そして格差があるということは「違う賃金が存在する」ということだ。また同じような商品であって(たとえば)衣服や電化製品であってもハイクラス(つまり高価な)商品から普及クラスの商品まで存在する。

たとえば服でいうとユニクロの服とハイブランドの服では値段がまったく違う。だけどズボンはズボンだしシャツはシャツだ。

ということは日本国内にも違う賃金と違う物価が存在しているということだ。

こういう現象は水野の議論の流れでいうと資本主義(=市場主義)の延命のためにおきていると考えられるのだ。

この話に「こうすればいいんだ」という結論部分はない。それを言えるのは私ではないようだ。