世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

無理解に怒っていたのだが マリーアントワネットと江副浩正と平家物語

すべて敬称略です。

 

マリーアントワネットが「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」と言ったといわれている。マリーアントワネットは言っていないのだが。

 

ただそういう発言はどうやらあったようだ。そういう発言が出たのは圧倒的な知識のなさがあったからだ。

こういうことが今の日本でもある。上級市民・下級市民というのは事実だ。そして今の日本で発言権があるのは上級市民だけだ。

上級市民が勝手なことをいっていると思って私はずっと怒っていた。でも上級市民の無理解が違う方向にでていることもあるのだ。

たとえば30代で大金を稼いでほぼリアイアしている人たちがいる。私が実際知っているひとにも数人そういう人たちがいる。そういう人たちが30代で(あるいは40代で)そういう風にしていたいと思う(思える)のは子供のころから本当に大変だったからだ。そうでなければまだ若いのにそんな風に思えるはずがないではないか。

そういうことに関して「そういうことが流行っていて怪しからん」と上級市民がいうのだ。「あんたたちみたいに子供のころからずっと恵まれていたらそんな風にする必要もないしそんな風に思うこと(思えること)もないじゃないか」と思っていた。そして怒っていたのだ。

大きな事件はたいていわかりらない。日本の戦後の大きな事件であったロッキード事件リクルート事件も結局よくわからない。

事件そのものはわからないのだがロッキード事件では日本のフィクサーで本来メディアに露出するはずの人々がメディアに露出して力を失っていった。

そしてリクルート事件の時には本来日本のエリートであった人々が恵まれていないということを露呈させた。当時地価(特に東京の地価)が高騰していたということもあったのだが。

戦後の日本ではいい大学を出ていいところに就職することがエリートへの道だったのだ。だがリクルート事件でそういう人々の暮らしは恵まれたものではない、つまりエリートとはいえないということが露呈した。

とはいえ私にも残像が残っている。たとえば今の日本のテレビのトップMCの上田晋也だ。彼は早稲田の教育学部中退らしい。ウィキによればだが。彼がもし私の親戚で若いころから知っていたとしたら「芸人が悪いわけじゃないけどあなたはもっといい仕事をしなさい」といったであろうからだ。別に芸人が悪いわけではない。そうは思っていない。だがそういう仕事がどういう仕事か不明だが「もっといい仕事をしたほうがいい」と言っていたはずだ。だが私がいう「もっといい仕事」についた人たちよりも今の上田晋也のほうがはるかにいいのだ。


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私がいう「もっといい仕事」がエリートだった職種だ。

前にもちょっとシンギュラリティについて書いた。シンギュラリティはAIが人間の能力を超えるポイントだという意味でつかわれることが多い。だが今の日本(世界)で機械みたいになって働いている人たちがいるのだ。そして彼らはそういう風にする(機械みたいになって働く)ことが普通だとかスマートだと思っているようだ。つまり彼らはすでに機械になっているのだ。そういう人々はシンギュラリティで失業する。そもそも機械でもできる仕事しかしていないのだから。そもそも機械レベルの人間関係しか構築できていないから。そもそも機械レベルのことしかしていないからだ。

シンギュラリティは2045年ともいわれていたが2025年だという予測もある。私はもっと早まると思っている。実際そういう連中が山のようにいるからだ。

そしてそういう仕事はマクドナルドの仕事やコンビニの仕事ではない。そういう世間で重視されていない仕事ではないのだ。今の日本で偉そうにしている連中の仕事についている連中の仕事がシンギュラリティでなくなるのだ。

シンギュラリティ云々ではなくても平家物語がいう通りだ。盛者必衰だ。