やっぱり年齢があったようだ。
50歳だ。
50歳の時に理由はいえないがイヤなことはもう死んでもしたくないと思った。そしてイヤなひととも死んでも会いたくないと思った。理由はいえない。たぶん身体が悲鳴を上げていた。もうどうしても無理だったのだ。それでボロボロにはなった。でも今から思えば(これは今から思えばだが)あの時「もうイヤなことはどうしてもしたくない」と思っていったんボロボロになって助かった。そういうことがなかったらその前と同じように暮らしていたはずだ。私の場合はあれくらいのことがなかったら私は生き方も暮らし方も変えることができなかった。
いったん助かる道がどんどんなくなっていった(ような気がした)。あのひとに頼ろうと思ってもそういうひととは連絡が取れない。助けてくれそうなひとと出会ってもコッチがそういうひとを拒絶してしまう。そういうことでどんどん自分が助かる道がなくなっていった。
でもそれは誤解だった。助かる道は実はいくらでもあったのだ。ただいったんそうなった(そう思った)ことも必要なプロセスだった。
そして結果なんとかなる。こうやって私は人生の次のステージに入る。