世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

バックトゥザフューチャーと理由付け

久しぶりにバックトゥザフューチャーを観た。1だけだが。主人公のマーティの家族はボロボロだった。本当に情けないお父さん。そしてお母さんはキッチンドリンカー。もちろんあれはフィクションだがあれはもうアルコール依存症の治療が必要なレベルだ。バックトゥザフューチャーは過去の改変をする話だ。それはともかく。

ある環境で育った子供は子供は「理由付け」をしてしまう。理由付けという言葉は私が勝手に言っているのだがこのことじたいは中学の教科書に書いてあった。

子供が親から愛されてないと感じた時に「自分が悪いことをしたから愛されないんだ」「自分がみっともないから関心がないんだ」「自分が恥ずかしいヤツだから嫌いなんだ」のように「〇〇だから」という理由をつけることが理由づけだ。

一般的には「お前みたな悪い子は」といわれたことが本人に悪い影響を与えることが問題視される。意味はこういうことと同じだ。ただ理由づけの場合は子供が(いわば)勝手に理由をつけている(つけてしまっている)。だから本人がそういうメッセージを親から受け取っていることに気がつかないこともある。

そしてバックトゥザフューチャーの主人公が「オレがちゃんとしてないからオヤジはあこんなに情けないんだ」「オレに問題があるからお母さんは酒におぼれてるんだ」と思うようなことがあればこれもやはり「理由づけ」だ。

理由付けをしてしまうと本人の自己像セルフイメージが劣悪なものになってしまう。そして理由づけはいわばメッセージになっているのだがこの内容は言葉になってないのだ。

教科書に書いてあったから中学の時にはだいたいこの内容は知っていた。そういうことを考えると学校教育には意味がある。教科書でこれを読んだ時「これは自分のことだ」と思った。でも教科書には理由づけをした子供がどうやったらそこから抜け出せるのかが書いてなかった。それから約50年そういうことを考えてきたのだが、ボチボチ結果が出たようだ。

 


www.youtube.com