孟母三遷の教え 不良が更生する時引っ越しするようなこと
私はたぶん50代はずっと更年期だった。怒りの抑制が効かなくなって苦しかった。ホントに怒り死にするくらいに腹を立てていた。ホルモンバランスが変わっていたのだろう。
50歳の時に母親が他界してその頃から私の自己像セルフイメージが上がっていた。自己像セルフイメージを上げる訓練もしていたのだが忘れていた。子供のころから私は「自分はダメ人間だ」と思っていた。それは規定値だったら自覚していなかった。「自分はダメ人間だ」という規定値で考えていると当然のことが「自分はダメ人間ではない」という規定値で考えるとハラワタ煮えくり返ることになる。ここ10年怒り死にするくらいに腹を立てていたのはそういう理由もあったようだ。
若い友人で一頃グレていたひとに久しぶりにあったら「引っ越そうかな」といっていた。
私が40歳くらいの時に知り合った男性は人間関係も変えるといっていた。そのひとは酒で悩んでいた。農家で自営業だ。だから融通がきいてしまう。そういうひとにはやっぱり酒好きの友達がいるものだ。そういう友達は普通に家においしい酒とおいしいつまみまで持って遊びに来てくれる。そういう状況で酒を辞めるのはほぼ不可能だ。
そうすると引っ越すか人間関係を変えるしかなくなるのだ。
私もここ10年でずいぶんいろんなひとと縁が切れてしまった。別に私は縁を切るような気はなかった。でも怒りの抑制が効かなくなっていた。切れたことはそんなにはないがこっちが怒りの抑制が効かなく放っておいてほしい時にあれこれ言ってこられると無視するしかない。そういうことで縁が切れたひとがずいぶんいた。そして「短気は損気」だったかなと思っていたのだがあまりに腹が立って「もうあんな屈辱的な目にあわすような場所にもそういう連中にも会いたくない」と思って近づかなくなったところもある。そういうことがなければ今も私はずっと安定した生活ができていた。そういうことがあった(した)がゆえに今私は大変なのだ。もちろん物理的に切れてしまったこともあるのだが。
だがああいう時期(自分はダメ人間だと思っていてそれが規定値だった時期)につきあいがあったひとはそういうひとだったんだと思う。性格にはここ34日でそう思えるようになったのだが。
それだけではなくて若い時からずっとありはしたのだがジストニアがひどくなってしまった。特に首だ。ジストニアは筋肉が引きつってしまう病気だ。ジストニアがあんまりひどくなってベッドから動けなくなってしまったこともあった。
ただ腹を立てたり怖がったりすれば身体は強張る。若い頃からあったのだがジストニアがあんなにひどくなったのは怒り・恐れが噴出していたからだったんだと思うのだ。これも最近「そうだったのかな」と思っていることだが。
私は還暦だ。もう還暦ではあるが変われてよかった。本当によかった。「自分はダメ人間だ」という規定値のままでは死にたくなかった。こういうことがあれば現実にはいろいろイヤなこともある。実際イヤなことがずいぶんあった。そうであったとしてもやっぱりよかった。