リベラルとの対立:保守の危機
世界的に保守とリベラルの調子が悪い。調子が悪いのはリベラルだけではない。保守も調子が悪いのだ。
保守とリベラルにはいろんな意味があるがここではこう考える。
国や政府はいろいろやるべきだ リベラル
国や政府はあまりいろいろしなくても良い 保守
日本には特殊事情がある。そういう可能性は極めて少ないがアメリカの動きによっては日本は滅亡する。これはおそらくドイツも同様だろう。こういう特殊事業を日本は抱えている。イスラエルもそうだ。
コロナ禍のアメリカでワクチンの接種すると銃(ピストルか?)をプレゼントするということがあった。これはおかしいと思う。
アメリカの保守層(共和党支持は保守なのだが)がワクチンの接種率が少なかった。
保守ならそうなる。保守は国や政府はあまりいろいろしなくても良いという考えだからだ。だがそうであったとしてもワクチンを接種すると銃(ピストル?)をプレゼントするのはやっぱりおかしいと思う。
保守とリベラルは一長一短でどちらが良いとは言えない。
国や政府はいろいろやるべきだ リベラル
国や政府はあまりいろいろしなくても良い 保守
リベラルな社会 優しい社会 だが活気がない社会
保守的な社会 活気がある社会 だが残酷な社会
だからだ。
今もそうなのか私には不明だが自民党の派閥が日本では長年政党のような役割を果たしてきた。
民主党政権もよくわからないままだったのだが今書いたような意味でのリベラル政権だった。私はあの件謝っちゃえばいいのにと思っている。「政権を取ったらいろいろあって思うように行かなかったんですよ」というようなことを良い公式コメントにすれば良いと思っているのだ。その程度の理解力は日本人にはあるのだ。
そして蓮舫の「二番じゃダメなんですか」が今やギャグのようになっているがあれは筋からいえば当然の発言だった。ただ言い方がきつかったのだろうしご本人の感じもあって今みたいなことになっているのだろうとは思う。「予算の使い方がわからん」と思った時に「これってどういうことなんですか」と聴くのは普通といえば普通のことだからだ。
それはともかく旧田中派は伝統的に教育福祉医療に熱しで公共事業にも積極的な政策なのだ。
そして社会党もそうだったはずだ。
ただ田中角栄が自民党をカネまみれにしたのはおそらく事実だ。またそういうことにまつわる利権が日本中にあったのもまた事実だろう。
だか民主党は自民党の中のリベラル勢力と社会党が合流したリベラル政党だという意味で筋は通っていた。
ただ旧田中派の政治家はたいてい強面だったのだ。そして二回目だがそういう可能性は極めて少ないが日本はアメリカの動きによっては滅亡する国なのだ。
ただ日本だけではなく世界的に保守とリベラルが調子が悪い。この原因だ。グローバリゼーションだと思う。
日本でもアメリカでも「外国に負けたらマズイ」という認識がある。この認識が保守とリベラルの両方の調子を悪くしているはずだ。
ここへの処方箋なり答えを私は持っていない。だがそもそもグローバリゼーションが終わるのなら話は変わる。
どの国でも「国学」が出てくる時期がある。日本では江戸時代に本居宣長のような思想家が出現している。彼らの国学の論理的根拠はあいまいだ。曖昧とおいうより無理やりだ。そうとしか言えない。だが国学とはそういうものだといえばそういうものなのだ。
この話は書くつもりはなかったのだが韓国北朝鮮の国学の論拠は独特だった。中国の王朝が明から清に変わる。明から清に変わった時に「ウチが正当な明の後継なのだ」というふうに考えたようなのだ。
ただ国学の論拠はどこの国でも曖昧というより無理やりなものなのではあるのだ。
国学が出てきた後に国民国家が成立している。これはどこの国でもそうであるはずだ。
グローバリゼーションが終わるとしても「国学」から私たちは見直す必要があるのだと思う。