世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

娯楽の王者テレビの衰退

データの読解は難しいものだ。以下は高堀冬彦のディリー新潮の記事だ。

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ちょっと遠くから話す。これから書くことは間違っている。それを抑えていて欲しい。まず日本の人口を1億人だとする。日本の人口は正確には1億人ではないからもう間違えている。そしてテレビ番組を日本人がそれなりの気持ちで観ているとする。でもテレビをツケているだけのひともいるしテレビをつけてスマホを観ているひともいるからこれもまた間違えている。だがひどく雑に考えて日本国内で視聴率10%という場合には1千万人のひとが観ているということになる。人口1億人の場合他の媒体では100人というのがヒットの基準だ。「100人動員」「100万ダウンロード突破」のように。そういう中で「視聴率10%=視聴者の数は1000万人」というテレビのあり方は他の媒体とはまったく違うと言っていいだろう。

映画や舞台の場合はスターで成立するがテレビはそうはいかない。映画は舞台がスターで成立するのは「このひとを観たい(から映画や舞台を観に行く」というひとがある程度(ここでは仮に30万人にする)いれば映画や舞台は商業的に成立するからだ。

ちょっと話がそれるが私が仮に30万人としたのは日本のミュージシャンで30万枚程度のセールスがあるひとであれば大スターだと(私が)感じるからだ。

そしてこれはもちろん国内マーケットだけを問題にしているのだが。

「〇〇が脱いだ」のようなことに男は100%だまされる。「違うんだろうな」と思いながらそういう雑誌のグラビアを開けている。そして案の定騙されているのだから愚かだというしかないのだ。

だがこういうことをやるのはある種の雑誌だ。いまの日本でいうとっ新聞社系の週刊誌はやらない。新聞社系の週刊誌は立派だ(ということになっている)からだ。

私がなにをいっているのかだ。野卑であったり野蛮であることには一面力があるという話だ。昔のテレビは野卑で野蛮だった。でも力もあった。でも(これはテレビにかぎったことではないが)野卑で野蛮で地位も低かった存在がだんだんエスタブリッシュメントになっていく。これはそうなるものなのだ。そうすると上品にはなっていくが力を失ってもいく。

これはテレビだけの話ではない。日本全体(日本人全体)もそうだ。

日本がずっと調子が悪い。その理由は日本が偉くなったからだ。

 

話がおおはばにそれるが「時代は変わる」というより「時代はまわる」ものだ。


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そのひとのチカを島田紳助が方程式にしている。

(持って生まれたもの)×(努力)×(時代)

これは掛け算だからどこかが0ならチカラ0になる。

アナログ時計をイメージして欲しい。あることが続くひとというのはアナログ時計のあるところにずっといるようなものだ。あることが続く(あることを続けている)ということは「変わらない」ということだからだ。だが時代はアナログ時計のホリのように動いていく(変わっていく)。自分は変わらなくても時代は変わって(回って)いくからある時には時代とあわないという理由でチカラが0になっているひと(もちろんこういうひとたちであっても持って生まれたもの×努力の部分での差(違い)が多くあるものだが)の中で時代が合うとはねるひとがいる。

前にも書いたが日本は1980年代以降同じメンバーでやっている。これはおそらく1980年代以降の日本は(世界も)同じ時代だったからだ。

日本の戦後を4つの時代にわけてみる。日本が戦争に負けたのが1945年だ。ここから1050年代までは戦後の闇市のような時代だ。1960年代は高度経済成長の時代。1970年代はオイルショックや公害問題があって暗い時代。1980年から今にいたる時代はバブルのような時代。これはそうとう無理やりにわけている。

そして1980年以降の時代から次の時代へと今移行しているようだ。すると1980年代移行に(時代にあっていたという理由で)チカラがあった人たちは時代にあわないという理由でチカラがなくなるし(持って生まれたもの×努力があってチカラはあったのだが時代にあわなかった人たちの中から)チカラを獲得する人たちがでてくるはずだ。

 

話を戻す。どうなら今の日本の人気テレビドラマの視聴率は5%くらいであるらしい。これは参考になる値だ。

そして長く娯楽の王者だったテレビは王者ではなくなっている。だからと言っててれビがなくなるわけではない。ただ事実としてテレビは娯楽の王者ではないということは理解する必要がある。それは新聞・ラジオ・雑誌もどうようだ。

 

私にはこれからの時代がどうなるのかは不明だ。別にインターネットバンザイだとは考えていないがここ12年でインターネットの方に大きく流れが傾いたのは事実だ。

ただ自分で今書いた内容を振り返って「どうやらこれは小林信彦さんの影響だ」と思ってはいる。どうやら私は小林信彦の弟子らしい。