田原総一郎さんはおもにテレビのジャーナリストです。
余計な話ですが、田原さんの場合は書くものよりも、テレビでの司会やインタビューのほうに私は魅力を感じます。
ウチの父が「サンデー毎日」を読んでいたので、私も「サンデー毎日」をなんとなく読んでいました。
田原さんが「サンデー時評」という時評の連載をもっていた時期があるのですが、正直さえていないと私は感じていました。
音楽ジャーナリストで、おもえばあの方の影響も受けていて、うれしいのかどうか、ちょっと不明なのですが、渋谷陽一さんの文章にもどこかさえないがないのです。
本当に余計な話なのですが、渋谷さんは性格が悪いなあと思うようなインタビューがしょっちゅうありました。
田原さんに関しても、「この場面で、その質問すると政治家の方がこまるんじゃないですか」と私が思うようなことを質問するので、田原さんはやっぱり性格悪いのかなと思ってもいたのです。
ただ渋谷さん同様音楽ジャーナリスなのですが、クラッシック音楽が専門の林田直樹さんの高名な現代音楽家の方の記者会見での質問の様子をオッターバというインターネットラジオで聞いて、考えが変わりました。
林田さんは三つの質問を、その方にしました。
その記者会見が長引いていたようで、作曲家のかたがちょっと休んでいいんですかと林田さんの二つ目の質問に答えた後で言ったのです。
すると主催者側が「以上で記者会見を終えたいと思います」と言い出したのです。
作曲家の方はちょっと休憩したいといっているだけなのですが。
そこで林田さんが食い下がったのです。
「まだ三つ目の質問に答えていただいていません。三つの質問に答えていただきたいのですが」と。
この場面を聞いて、「ジャーナリストって知りたいってとてもシンプルに考える人たちなんだ。性格が良いとか悪いとかそういうことじゃなかった」と考えが変わりました。
田原さんの話に行く前に私はとてもテレビが好きでした。
残念ながら過去形なのですが。
テレビ好きの私は「政治家さんをテレビに出さないで」と普通に思っていました。
テレビでの政治家さんの発言が、まず長いし、この話でなにを言いたいのはよくわからないし、でもちゃんとした話のような気もするし、でも内容とかある話なのかなと思っていたからです。
大昔に当時の首相が「私はテレビが好きです。新聞は嫌いです」と記者会見の場で発言し、新聞記者の皆さんが激怒して全員かえってしまい、当時の首相がひとりでカメラにむかった話すという過激な場面もあったのですが。
ずっと後になって憲法学者の木村草太さんが「集団的自衛権」に関してテレビで自民党の有力政治家の方に質問して「言質(げんち)」を取ったと話をしていたのです。
それまで私は「言質(げんち)」という言葉をしらなかったのです。
なるほど「あのときにこういうこといいましたよね」ということが記録されてしまうことは政治家にとって致命的なことなんだと思い知るのですが。
それ以前に田原さんです。
政治家の方がくりかえしになるので書きませんが、私は「その話って」と思うような話をしだすと、
田原さんは「あっ、それはいいです」と言って発言をさえぎるのです。
本当にそれは私も「それはいいです」と思っているような発言です。
繰り返しになるのですが、その話は
まず長いし、この話でなにを言いたいのはよくわからないし、でもちゃんとした話のような気もするし、でも内容があるのかどうか疑問だと田舎のバカな若者でも思うような話なのです。
本当に「その話は、やめてほしい話」なんですよ。
その意見に賛同するとか反対するとか、それ以前の問題の話だからです。
でも田原さん以前に、田舎のバカな若者が「この話を聞くのは苦痛だ」と思っている話を却下するテレビ司会者はいなかったのではないでしょうか。
政治家の方はそういう風な発言をし始めると田原さんは何回でも
「それいいです」
と言って発言を辞めさせます。
これが私にとっては画期的でした。
「ああいう政治家さんの話はもう聞かなくていいんだ」という理由でです。
政治家のみなさんはそうとう困ったとは思います。
ただ私は本当に助かりました。
田原総一郎さん、ありがとうございます
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