「消えない感情」っていう言い方があって、
普通はあることがらがあって、たとえば腹があって
でも時のともに薄れて消えてゆくでしょ。
でも、この場合でいえば「いかり」がきえない。
これってなんだろう?
っていうのが「消えない感情」なんですよ。
この「消えない感情」についてはいろいろな考え方があって、
そういう考え方を僕は尊重します。
でも僕はちょっと違う風に考えていて、
なんらかの理由で過去になんらかの問題があって、
その件に関して実は
「怒っている」
のだけれども、そのことに気がつかない場合に、
そのひとは、実は「怒りたい」んだよね。
もちろん、それは過去の出来事に関して
怒っていないから
過去の出来事に腹を立て続けているから(もちろん本人が気がついていないんだけれども)
「怒りたい」
んだよ。
そういうひとたちって実は。
だから(本人は気がついてないけど)わざわざ自分を怒らせるような
ひと
や
できごと
をいつも探しているだと僕は思うな。
で、だからそういう
ひと
や
できごと
をみつけだして
「怒る」
んだけれども、
それは過去の出来事に対して実は「怒っている」わけだから
当然「きえない」。
僕はそれが「消えない感情」だと思うな。
だから、そのひとが「過去の本来怒るべきひとやできごと」に
「怒る」
ことができれば、
もう「怒る」なにかを
さがして、わざわざ「怒る」必要性がなくなるから
「消えない感情」に悩む必要もなくなる
と考えているんです。
過去は過去
なんだけれども
うまく過去を過去にできないと
「消えない感情」
に苦しむんだと僕は考えているんだけれども。
でもそうとう苦しいと思うよ。
過去に怒れなかったひとや出来事にちゃんと「怒る」っていうのは。
でもある年齢とはタイミングで
過去を過去に出来るとも思うな。
そういうことでしょ、
「消えない感情」って。