基本若い頃は「暗いもの」です。
若くて元気いっぱいだという考えは年を取ったひとが自分の過去を振りかえって誤解してしまっているからなのだと私は考えています。
若い時に「悩み」は年を取ったものからすればシンプルではあります。
悩みの
ファクター(要因要素)が少ないからなのでしょう。
それゆえに誤解してしまうものなのだと私は考えています。
私は10代後半になぜか漱石にはまってしまいました。
漱石の小説が10代後半の若造にわかるはずがないのですが。
今から思うと漱石の小説は「クラウディ」だったのです。漱石の小説の「世界はどこかいつも曇っている」のです。
一頃は文体が好きだったのかなとも思っていたのですが当時の私には漱石の小説の「曇り空の感じ」が好きだったとようです。
まだ読んでいませんが燃え殻さんの小説「僕らはみんなおとなになれなかった」の世界もやっぱり「曇り空」であるはずです。
近代詩人たち(高村光太郎にしても萩原朔太郎にしても高村光太郎にしても)やっぱり「世界はいつでも曇り空」なのです。
そういうことって事実なんだろうと思うのですがミュージシャンの小田和正さんが「自分は曇り男だ」とある時に発言されています。
小田さんは晴れ男でも雨男でもないらしいのです。小田さんはここ一番の時にたいてい天気が「曇り」らしいのです。
クラウディ(曇り空)の系譜がどうもあるようなのです。
実は村上春樹さんもクラウディ(曇り空)の系譜のひとのようにも私には思えるのです。
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