高校を出てしばらくして熊本の繁華街をフラフラしていた時にスーツを着たお兄さんから声をかけられました。
宗教の勧誘なのです。
もともとそういう興味があった、「危ないかな」とは思ったのですが、「ビデオを観るだけですから」と言われてみました。
偉そうで申し訳ないのですが、「わかりやすい」と思って「いいな」と思いました。
ただ私はマジメに観ていたので、「こことここはわからない」という点があったので、観終わってスーツを着たお兄さんに質問をしたんです。
「すごくよかったのですが、ココとココがわからなくって」と。
お兄さんは「次にビデオを観ればわかります」と答えてくれました。
私は「そうなんだ」と思って、約束をして次の週に次のビデオを観ました。
これがまたいいんですよ。
でも前回の謎は解けていないし、新しい疑問点が出てくるのです。
私は当時18歳とか19歳とかの田舎のガキです。
でも真面目にまた質問しました。
こたえは同じです。
「次のビデオを観ればわかります」。
当時はまだ携帯がなかったので、この時に「まあいいかな」と思って、住所や名前やウチの固定電話の番号を用紙に記入しました。
次のビデオはまたとてもいいのですが、やはり疑問点が新らたに出てくるし、前回の疑問点も、その前の疑問点もとけていないのです。
また質問をしたのです。
今の言葉でいえばよっぽどうざかったようです。
連絡が来ませんでした。
うざかったのでしょう。
そこには大学にはいっても勧誘されて、同じところだと気づかずにのこのこついていって、やはりうざかったのでしょう。
「拒否」されました。
18歳とか、19歳とかの小僧に「道場破り」をされるようなところにはまり込むひとが前はいました。
本人たちが「しあわせ」ならいいのですよ。
でもひところ世間を騒がせてたし、名前は出せませんが。
「ちょっと」っていうところです。
でもそんな田舎のガキがウザイようなところにはまりこむひとがいることに私は今だに納得がいかないのです。