「男と女」とか「昼と夜」とか、そういう思考の軸がない誰もか困るようです。ある時期の新興宗教でいうと「創価学会と創価学会以外」とかも軸です。
佐高信さんが書いていたと思うのですが「壊すのは簡単で作るのは難しい」と。
たとえば堤未果さんは「1%の富裕層と99%の貧困層」という軸を提示しています。我が師橋本治さんは確か「負け組」という概念を軸に考えています。私は「改革に心惹かれる人と今のままでそこまで悪くないと思う人」という軸を提示しています。
この三つのどれもが「保守とリベラル」とか「右と左」とか、そういうこととはまったく無関係な事です。
「勝手にやってください。私は知りません」という「感じ」は言いたくもないのですが渋谷陽一さんにどこかににているのです。
渋谷さんがどこか「勝手にやってください」というひとです。
渋谷陽一さんみたいな商売が下手な人には似たくないのですが。
これは前に書いたことではあります。
ロッキングオンジャパンがパチパチに負けた件があったのです。パチパチの商売の間口が広かったのです。ロックミュージシャンにワーワーキャーキャー言いたいひと相手の商売をしていたのがパチパチで、ロックミュージシャンに創作やパフォーマンスについのマジメな話を聞きたい人相手の商売がロッキンオンジャパンでした。当然パチパチが売れるでしょ。
これも前に書いたのですが「sightサイト」という良い総合誌があって今不定期刊のようです。渋谷さんが固執する部分があって、そうなると当然「sightサイト」は売れないので不定期刊なのです。
ついでに書くと昔ロッキンオンを読んでいて「ローリングストーン誌というとても良い雑誌があるのだけれども、これを読むと性格が悪くなるので気をつけましょう」と書いてあったのですが、ロッキンオンを読んでいてもそうとう性格が悪くなっていた自分に気がついていた私はロッキンオンを読むことも辞めたのです。
今はしりませんが昔のロッキングはいわば掲示板だったのです。素人の原稿をどんど採用する雑誌で、当時の私はロッキンオンに絡みたくないと思っていたのです。そしてロッキングを読みもしない若者になったのです。ロッキンオン出身の音楽ライターはそうとういるのでしょうし、音楽業界への貢献度も高いのでしょうが、私はそういうルートを通るのは絶対イヤだと思っていました。「たたき合い」とか普通にありましたし。
ロッキンオンにも私は興味がないので勝手にやっていてください。
右とか左とか好きな人たちも勝手にやっていてください。
私は「作ることでバタバタしています」から。
右とか左とか言っている人たちは既成の何かを疑う能力にかけているのでしょうね。私は興味がありません。