またコイツの自慢話がはじまったと思わるでしょうが。
高校の時の話をします。
ある科目で先生があてるメンバーは決まっていて、私はその中の一人でした。
理由があるんです。
ちょっと予習をしていないと、先生からあてられても答えられない授業だったのです。
そのメンバーは確実に予習しているメンバーです。
ですから先生からすれば安全パイです。
先生があてて、その生徒が答えられたくて授業中に立ったまま考え込む可能性がゼロに近いメンバーだからです。
もちろんほかの生徒も時々はあたりますが、結構「立ったまま答えられないこと」があるのです。
いわばわたしたちは「ひいき」されていたのですが。
これは先生からすれば当然だと思いませんか。
「安全パイなのですから」。
その先生が私たちが「好き」とか「嫌い」とか理由で、そうしたわけではないのです。
「好き」とか「嫌い」とかいう理由で、先生がそういうことをしていたならば、ほかのクラスメイトは不満だったはずです。
しかし納得していました。
何故なら彼らは予習を欠かさずしていたわけではないからです。
だから納得できるのです。
これが「ひいき」です。
「えこひいき」はダメです。
もし私が「えこひいき」されていたとすれば他のみんなは怒っていたはずです。
ですが、そんなことは事実ありませんでした。
みんなが納得できたのです。
「ひいき」とはそういうものです。
「えこひいき」とはまったく違うでしょ。
そうでしょう。