すべて敬称略です。
批判というわけでもないのだが。
批判といえば批判だ。
しょうがない。松本人志は天下を取ったのだから。
ダウンタウンもだ。
これは事実だ。
私が知ってる範囲で天下を取った喜劇人といえるのは
森繫久彌
これくらいだ。
森繫久彌の前にはエノケンロッパだ。
この時期の関西にはエンタツアチャコがいた。
この辺になると私でもわからない。
でも考えてみると関西勢で天下を取ったといえるのはダウンタウン(松本人志)が初めてだった。
昔〇〇名人寄席という番組があった。
東京では立川談志が○○名人寄席では面白くないということで「笑点」を始めた。
私は還暦だが正直「○○とかけまして」と言われてもツライ。
ツライのだが笑点がなかったら東京の噺家は大変なことになっていた。
大阪では桂三枝(現桂文枝)ややすしきよしがテレビ番組の司会をはじめて吉本はテレビ番組のプロデュースを始めた。
吉本がテレビ番組のプロデュースを始めてから吉本は圧倒的に伸びた。
今もお笑い怪獣として活躍中だが明石家さんまは当時としてもとても新しかった。
顔がちっちゃくてカッコ良い。
そういうひとが大阪弁’(?関西弁?)を話すことがとても新しかったのだ。
恋愛ドラマも主演をやっても違和感がなかった。恋愛ドラマの主演を関西弁のひとが演じること自体が当時としては画期的なことだったのだ。
そしてダウンタウンだ。
たぶん東京の人たちからすれば大阪野郎が偉そうにしてという気持ちがあると思う。それもごもっともだ。
だが大阪の喜劇人が天下を取ったことはなかったのだ。
もちろん藤山寛美の全盛期の松竹新喜劇はすごかったし、たくさんの喜劇人を大阪(関西)は輩出している。でも関西勢が「天下を取る」という感じ(これは感じとしかいえないが)にはなったことはなかった。
昔島田紳助が漫才ブームから東京と大阪の交流が始まったといっていた。そうかもしれない。物理的には新幹線が東京大阪を結んでからだろう。
そして天下を取ったら叩かれるものだ。
でもじゃあ叩かれないが天下を取らないほうがいいのかという話になる。
じっさい松本人志は天下を取ったのだ。
そういうことでいいんじゃないの。