今の日本人は外国語が苦手でしょ。
英語が代表ですけれども。
でも戦前の日本人で4、5か国語話せるひとたちは普通にいたんですよ。
これは私の「私見」ですよ。
でも、戦前の日本で4、5か国語話せるひとたちが普通にいたっていうことには「原因」があると考えているんです。
それは「中国語」を経由したという原因です。
たとえば普通に中学で3年「英語」の勉強もしても読み書きはできません。
さらに高校で3年「英語」の勉強をしてもできません。
さらに大学で4年「英語」の勉強をしてさえもできません。
そうでしょ。
でも、これが「中国語」を中学で3年勉強したら「中国語」が出来るようになります。
日本語で「音読み」ってあるでしょ。
あの発音は「中国語」なんです。
そして日本語の文法構造はいまの世界で使われている言語のなかでは少数派の文法構造なのです。
だから、あまりの文法構造の違いが「日本語」と「英語」には存在するので、日本人はなかなか「英語」が覚えられないのです。
日本語は主語なしでもそうとうやれる言語なのですが、英語には必ず主語があるとか、英語の"it"があるでしょ。
私はカケキョもしていて、"it"はどう教えたらいいんだろうとか悩んでいましたし。
それは高校生がクライアントの場合に「気象とか天候とか時間とかの時にも"it"を使うのよね」としかいえないのです。
あなたもそういう勉強をしたはずです。
I,you,he,she,it (私、あなた、彼、彼女、それ)
this,that,it (これ、あれ、それ)
そういう勉強にしかたを私もしたし、"it"は「それ」だと思っているでしょ。
日本語だったら「暑いな」とかですよ。
それが英語なら"It's hot"になるし。
日本語だったら「雨だ」なんですが。
英語なら"It's raining"になるし。
日本語では「5時だ」でいいでしょ。
でも英語なら"It's 5 o'clock"にしかならないでしょ。
こういうことの説明がなんか難しいのです。
でも中学生に「英語には主語があるから」とかいうの違うよねと思うでしょ。
それは一つの例ですが。
そういうことがたびたびあったなあ。
生徒さんにはさんざんご迷惑をかけていますし、私自身も英語はできませんし。
だからあいだに「中国語」をいれこむというのは普通で、しかもとてもいいアイディアなのです。
もちろん中国本土の「中国語」にするのか香港や台湾の昔の漢字を使う「中国語」にするのかの議論のよちはあります。
でも日本人が「外国語を覚えようと思うのなら中国を経由すること」は普通のことです。
同じ日本人なのに(私も含めて)今の日本人で4、5か国語が出来るひとは基本いませんよね。
でも戦前には普通にいたんです。
今でもいますよ。
ほとんどのひとは気がついていませんが、その4、5か国語の中にはかならず「中国語」がはいっています。
彼らと私たちのあいだの「違い」は「中国語を経由したかどうか」だけなのです。
「中国語」が初級の上くらいになると、日本人でも普通に4、5か国語できるひとたちがボコボコ出てきます。
だからね、文科省さん、中学高校で「中国語」を必修にしてください。
学ぶ外国語は選ぶ必要があります。
「選ぶ」必要があるというのが、今の日本人に外国語にたいする体たらくをみればわかるでしょ。
「英語」も必要です。
でも「中国語」も必要でしょ。
言語の相関関係は不明ですが、今は「ハングル」としか呼べませんが、日本語と韓国・北朝鮮の言葉の文法構造はとても似ていまう。
中学生、高校生くらいだったら外国語を三つ必修にしてもこなせる年頃です。
もちろん選んでも言いというは大前提です。
ひとによってはタガログ語だとかアラビア語だとは選んでいいというシステムを作った方がいいでしょ。
でも「中国語」は必須です。
現在の国際情勢を考えると「英語」も。
この二か国語は必須ですよ。
あとは「きみたちが選んでいいんですよ」というカタチで3か国語を学生のみなさんに学んでいただきましょう。
普通でしょ。