血液型では人間を4種類に分けます。星座占いでは12種類に分けます。
「人間のような複雑な存在をそんな4種類とか12種類に分けて済むはずがないだろう」というあなたの考えはもっともです。
ですがある種の占い・心理学はもっと単純です。「2種類に分けてすます」からです。
「明るいひとだとか暗いひとだ」とか「おしゃべりなひとだとか無口なひとだ」とかで済ますのがある種の占い師・心理学者の仕事なのです。
そういう意味でいうと私は心理学者の端くれです。
「上沼・高田のクギズケ!」という上沼恵美子さんと高田純二さんの番組をみていて「ここではこの二分法だな」と先日思っていました。
バカな二分法なのですが「世話焼きタイプ」と「世話焼かれタイプ」の二分法なのです。
私は「世話焼きタイプの男」で同じく「世話焼きタイプの男」の話を聞いてバカにして笑うし私の話を聞いた「世話焼きタイプの男」からも笑われます。
私は最近まで頭痛もちでメガネをかけると余計に頭が痛くなるような気がするので普段裸眼ですごしていました。
ある日友人が部屋に遊びにきて「この部屋は不潔だ」という対応をしたのでイヤな思いをしたのですが私は普段近眼で裸眼なので部屋のホコリやちょっとした汚れが見えない状況です。
「世話焼かれタイプのひと」はいわば近眼の裸眼で過ごしているようなものです。
私がその頃普段メガネをかけていたらそんな部屋に友達を入れることはありません。
気がついていなかったからそういう状況の部屋に友達を入れたのです。
「世話焼きタイプのひと」はいわば「目がいい」のです。「世話焼きタイプのひと」はいわば「目がわるい」のだと考えてみてください。
あなたはどっちでしょうか。
私は「世話焼きタイプの男」なのですが「世話焼きタイプのひと」にはスキがないのです。まったく付け入るスキがありません。
もしスキがあるのならいいます。
「別にオカネとかそういうことはいないけど」とか「ありがとうとかそういうことじゃないんだけれども」と。
でもスキがまったくないので言えないのです。
結果私は友人の縁を切ってしまったことが数回あります。
それまでにいろんなことがたまっていたからです。
そもそも「世話焼きタイプのひと」には多分どうでもいいことを私は燃え尽きるくらいにしていて「もう限界だと思って縁を切っている」のです。
さっきの例だと私は部屋が汚い状態で友達を招くことなど基本しません。ただ当時裸眼だったのでそうしてしまっただけです。でも「世話焼きタイプのひと」は普通にそういう状態でも友人知人を招くはずです。
あるいは「そんな恰好で外に出ちゃダメだって」というカッコウでそとに出るはずです。
そもそも(たぶん)「世話焼かれタイプのひとにはどうでもいいこと」を「世話焼かれタイプのひと」が必死でしているようなのです。
ある女友達は妹さんにとても感謝しています。「妹がナンにもいわないでやってくれる」と。
彼女は事実妹さんに感謝しています。
でも妹さんにすると「言いだすとお姉ちゃんにもう会えなくなるくらいのことを私は言いかねない」と思うから「何にもいわない」のだと私は考えているのです。
そしておそらくあたっていると思うのです。
こういう二分法を山のように自分の中にもっていて「このひとにはこの二分法」「このケースはこの二分法」というように自分の中から「取り出せるひと」がある種の占い師であり心理学者なのです。
ここはまだAIにはできない領域なのではないでしょうか。
事実多くの仕事がなくなるとは私も考えています。
ただ私のような仕事は当面なくならないでしょ。
何故私にこんなことができるのかって?
修行したからですよ。