世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

「ひきこもり」で親御さんは心配されていると想像しています。 陰陽師になりませんか

「ひきこもり」に関しては吉本隆明さんの著作があります。「ひきこもれ」です。

 

 

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)

ひきこもれ―ひとりの時間をもつということ (だいわ文庫)

 

 

サブタイトルが重要です。「ひとりの時間をもつということ」がサブタイトルなのです。

 

子供が「ひきこもる」と家族が心配されるのは当然です。そして第三者の助けを求めるのも当然です。

 

ただ業者さんがいるのです。その人たちは「ひきこもり」で商売をしています。「ひきこもり」が商売になっているのです。「商売の仕方」ではなくて「ひきこもりを商売にしていること」が問題なのです。

 

「ひきこもりを商売にした場合」に報酬を発生させるためには「ひきこもり」を何らかのカタチで終わらせるほかなくなりますから。そういうカタチでしか報酬は発生しえないのです。彼や彼女の中でもし「ひきこもり」が終わったとしても変な終わらせ方をすると別のカタチで問題が発生することはたやすく想像することができます。

 

もちろんお子さんが「ひきこもり」になった場合にご家族のかたは心配でたまらないと思います。そして業者は無理やりにでも「ひきこもり」を終わらせるカタチで期待に応えるはずです。当然問題は発生しています。

 

精神科医斎藤環(さいとうたまき)さんがこういう事をずいぶん前から指摘しています。

 

「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

「ひきこもり」救出マニュアル〈実践編〉 (ちくま文庫)

 

 

「ひきこもり」は当時者が「ひきこもり」を辞めることが解決のようではあります。でもそうなのでしょうか。ネット上でチラっと見ただけなのですが、そのひとは引きこもっていた時期は無意味だったととらえていたようです。でも本当に無意味だったのでしょうか。仕事をしていても学校に通っていても、その時期を無意味に過ごしてしまうひとがいます。「学べなかった」ということです。仕事もこなせもしたし、学校でもそれなりに過ごしたのに「学ぶことができなかったひと」を私はしっています。

 

「ひきこもり」も同様なのではないのでしょうか。

 

お子さんが「ひきこもり」になった場合の親御さんの心配はただ事ではないと思います。でも学校に行っているから、あるいは仕事をしているから、それでいいとは言えないのです。

 

そのドキュメンタリーを私が観た訳ではありません。職場でこういうことってあるんだという話題になっていたのです。兄弟のお兄さんが何もしなくなったのです。その様子を弟さんが映像に残しているのです。話によるとそのお兄さんは朝一応起きた後何もしないのです。ご飯を食べるとか風呂に入るとかの最低限のことはしていたらしいのですが。あとはボーっとしているのか横になっているだけなのです。

 

これは病んでいるというより、そのお兄さんは膨大なエネルギーを実は使っています。「思考」であるとか「懐疑」には膨大なエネルギーを必要とします。彼はそれをしていたのです。実際「脳」はエネルギーをバカ食いする部位なのです。そこでエネルギーを使い果たしていて何もしていないようにしか見えていなかったのです。そしてそのお兄さんはある時に塾を始めたはずです。

 

SNSもありますし今の日本は本当に一人になれない社会です。

 

ラインイジメに関して20代の友人に話をしていました。ラインの「死ね」とイジメている複数がメッセージを送っているのです。そしてラインですから「まず既読にしろ」そして「何らかの返事を返せ」ということが行われているのです。

 

その友人は「死ねというメッセージにどういう返事をすればいいんですか」と言っていたのです。ラインですから「まず既読です」し、次に「返事を返す」のは普通ですが、「死ね」というメッセージが複数から24時間送られてきてを「まず既読にし何らかの返事を返す」ことをしていると精神を寝食されてしまいます。とても危ない状況ですし、しかも周囲にはわからないのです。

 

ただ「歴史は不可逆的なもの」です。昔に帰ることはないのです。それは自動車がない時代の方がよかったと思っても自動車がない時代には帰れないということです。SNSも同様で、ラインがない時代の方がよかったと思ってもラインがない時代には帰れないのです。これを「歴史の不可逆性」と言います。

 

ラインはすでにあるのです、だからこの場合であればラインをうまく使う他ありません。

 

これは内田樹さんも釈徹宗さんも指摘しています。

 

 

呪いの時代 (新潮文庫)

呪いの時代 (新潮文庫)

 

 

 

現代人の祈り―呪いと祝い

現代人の祈り―呪いと祝い

 

 

これは「呪い」なのです。「呪詛」です。日本における「呪いのスぺシャリトは陰陽師のはず」です。

 

陰陽師は漫画で有名です。

 

 

 

陰陽師 [DVD]

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陰陽師など昔の話で現代人んは無関係だと思われたかもしれません。でもこれは「呪い」です。「呪い」は「呪い」だととらえて、「呪い」として対応するのが当然なのです。ですから陰陽師は非常に今日的な仕事ですし役割です。

 

平安時代には陰陽師は成立していたはずですから1000年くらいの歴史があるはずです。そして明治の前まで普通に存在していたのがたかだか100年ちょっと途絶えているだけです。カンタンに復興できます。意味からすれば陰陽師は下級神官に当たるはずです。

 

占い師や霊能者が日本社会にはいくらでもいます。ある友人に陰陽師の話をした時に彼が困っていました。でも彼は占い師から「大器晩成です」と言われたといっているのです。細木和子さんが四柱推命の勉強をして大金持ちです。それだけの経験と勉強は細木さんにはあるのです。

 

四柱推命の占い師は細木さんのほかにも多数います。でも細木さんがNo.1です。これには理由があると思うのです。細木さんは銀座の一流の店でホステスをされていたのです。おきれいなのです。サービス業をやっていると不思議に思うことが普通にあるのです。誰にも言わないのですが「こんなイヤなヤツがいつまでものさばっている」であるとか「こんな良いひとに悪いことが続く」であるとかを目の当たりにするのがサービス業なのです。細木さんと他の四柱推命の占い師をわけているのはこの経験であるはずなのです。サービス業者は実はこんなことを思って(考えて、感じて)いるのです。

 

あなたが陰陽師になっても全然かまいません。それは良いことなのですよ。