春日太一さんは「時代劇研究家」らしいです。
というか「研究家」でいらっしゃいます。
私は一度も観たことがないのですが、「歌舞伎」にはなにかあります。
この話は橋本治さんの本からの引用なのですが、間違っている可能性があるので、そこは勘弁してください。
今の日本語で「二枚目」というとハンサムな男性のことです。
「三枚目」はコミカルなひとですよね。
この言葉がどうも「歌舞伎」から出た言葉のようです。
当然「一枚目」が存在します。
これは「アクション・スター」です。
ですから「二枚目」はラブ・ロマンスを演じる色男ですし、「三枚目」はコメディアンです。
「一枚目」はアクション・スターで、シュワルツェネッガーとかそういう存在です。
「時代劇」ってようはアクション物ですよ。
だから「アクション」が見せ所です。
「時代劇」というよりも「チャンバラ」のほうがフサワシイと私は考えるのは、メインが「チャンバラ」という「アクション」だからなのです。
今でいうとそれが誰なのかは私にはさっぱりわかりませんが、「ダイハード」であるか、昔のブルース・リーであるとか、ジャッキー・チェンであるとか、そういうひとが「一枚目」なのです。
ハラハラドキドキしてみおわってよかったみたいな話です。
そういう物語の主人公を演じるのが「一枚目」ですし、そういう物語が「チャンバラ」です。
「時代劇」というと「大河ドラマ」みたいに思われます。
あれは確かに年を取ると面白いものです。
「チャンバラ」はアクションだから、そういうのが好きなひとが観るものです。
子供とか、若い男性とかです。
春日さんが「時代劇は年寄りが好むものではなくて・・・」となっているのは「あれはアクションものだから」ということです。
そこを春日さんは説明しましょうよ。
私に説明させてどうするんですか。