ここではそういう言葉を使いますが、僕は「下の階級」のひとです。
ずっとそうだし、今もそうですね。
この「下の階級」のひととしか基本話があいません。
「下の階級」のひとが「普通の階級」に行こうと思うと、これが死ぬほど大変なんですよ。
実際私だけじゃなくて、結構がんばっても「普通の階級」にはいけないという話がひそかにされています。
私も「普通の階級」に行きたいとずっと思って、それなりにはやってきたんですが、やっぱり「下の階級」です。
私が(大昔ですよ)大学にすすんだのも「勉強したいな」というものあったんですが、アイディアが出てこないんですよ。
それは知っていたんですが「社畜」になるいがいに「普通の階級」に行く方法が浮かばないのです。
結果大学も中退して、「社畜」にはならなかったのだけれども。
あれはなれなかったのでしょう。
これを私が書くと問題なんですが、「部落解放同盟」ってあって、ここは「被差別部落に対する差別をなんとかしようというおもに当事者によるグループ」です。
「部落解放同盟」が私の印象ですよ。
「怖し」、「強い」んです。
それもごもっともだなと話があるんですよ。
私だって見た目で「下の階級のひとだ」とはわかないじゃないですか。
同じ日本人ですから。
被差別部落の出身だからといっても見た目では当然わからないでしょ。
頭が良いひとが良い大学に進んで、それなりに楽しい大学生活を送ったとするでしょ。
普通に民間企業に就職しようとした場合にありえない対応がまっていたんです。
今もあるのかな、「君の身元引受人になるひととかいないよね」という言葉なのです。
そのひとは普通だったり、優秀だったりします。
事実そうです。
だけれども「被差別部落の出身だからウチの会社には入れない」ということです。
怖いでしょ。
頭が良いわけだから、社会運動をするとか弁護士になるとしかないわけです。
あれは筑紫哲也さんのお人柄だったと思うのですがニュース23に「部落解放同盟」の皆さんが主演されていた時に私は「時代が変わったなあ」と驚いたのを覚えています。
これは日本社会だけのことじゃないと思うのですが、「仲間はずれ」なんです。
ブラック企業で有名な「和民」でちょっと働こうかなと思った時期があったんですよ。
別に私自身はブラックだったらやめていいしと思っていました。
結局受かったし、はたきたくもあったんだけれども、私自身にローテに入る自身がない時期だったからお断りして、申し訳なかったのですが。
「和民」がひとを雇うときに、すごく丁寧に時間をかけて「このひとはどうなんだろう」となんのかんのやってくれるところなんですよ。
それがあんまり丁寧だったからお断るするのが申し訳なかったのですが。
別のひとに頼んで断ってもらったんですよ。
そしたら「あのひとは私たちの仲間になるひとですよ。そういうひとじゃないと私たちは入れないんです」と言ってもらったんですよ。
「仲間」なんです。
日本社会だけじゃないです。
アメリカのテレビドラマで女性がある「クラブ」のような場所に行くんですよ。
飲み屋というより「仲間があつまる場所」です。
彼女はエグゼクティブなのですよ。
だから、そういう「クラブ」に行くのですが、男連中からひどい対応をされます。
子供の世界で「仲間はずれ」ってあるでしょ。
「仲間外れ」されるとイヤでしょ。
なおかつなんの「仲間」がいないひともほぼいないんでしょう。
私自身も「このひとが仲間なのはイヤだな」と思うこともありますし。
階級の壁とか差別の問題って「お前は俺たちの仲間じゃない」と断れることだと私は考えています。