世の中と私

グチです。でも世間のおかしさをいちいちいうと世間にいられないでしょ。

経済のグローバル化と独占禁止法と私の混乱

地方在住で、地元の経済事情がわかっているひとたちにとっては

 

「談合は悪いことだ」

 

という論調に納得がいきません。

 

地方の土建屋さんたちに「談合」してもらわないと土建屋さんたちがつぶれます。

 

それだけではないのです。

 

「この件に関して皆さんはいくらで仕事を引き受けてくれますか。一番安いところに地方自治体や国は仕事をお願いします」

 

というのが入札ですから。

 

安くて、悪い、例えばビルや橋を作ってもらっては地元民が困るからです。

 

「談合」を否定するのは、おそらく「自由主義経済」です。

 

今は新自由主義という言葉もあります。

 

経済原理にまかせておけば、「まあうまくゆくだろう」というのが自由主義であり、新自由主義です。

 

アダム・スミスの言葉で「神の見えざる手」という言葉があります。

 

経済原理にまかせていると、危ないのだが、「神の見えざる手」が動いて、そこまで悪いことにはならないはずだという考えだと私は「神の見えざる手」という言葉の意味だと考えています。

 

これは経済の専門家にうかがうのが筋ですし、それが金子勝先生でも、森本卓郎さんでも、竹中平蔵さんでも、あの温和な竹中さんを激怒させた三橋貴明さんでも、勝間和代さんでもよいのです。

 

あまりに基礎的な歴史の流れの話ですから。

 

以下に私が書くことは間違っているという前提で読んでください。

 

しょせん、こんなものは素人考えですから。

 

イギリスで「産業革命」が起きたのは大きな出来事でしょう。

 

問題はそのあとです。

 

でも問題があまりにあるということに多くのひとが気がついたし、自分自身がひどい目にあったり、あるいは社会がおかしいと思うようになったりした結果なのだと私は素人考えで思っています。

 

ファシズムやナチズムや共産主義や、アメリカのケインズの出現は、すべて「資本主義」には問題があるということ、そして「自由主義」だけでは問題があまりに多いということが原因としてあったと思うのです。

 

日本は軍国主義に走ったのですが、あれも経済的な視点で、どういう風に解釈すればよいのかを知りたいのです。

 

私にはわからない事柄です。

 

もちろん勉強すればよいのですが、私には私の専門領域がありますしボチボチ忙しいんですよ。

 

ただわかるのは、もし「談合」を否定するのなら、本来は「独占禁止法」の出番だということです。

 

たとえば大手ゼネコン2、3社だけになってもらっては困るでしょ。

 

そこがあまりに大きな力を持つのは危険ですよね。

 

でも経済はグローバル化していますよね。

 

日本での大手ゼネコンだからと言っても、世界のなかで、どういう位置を持ち、どういう力も持つのかは別の話です。

 

だから「独占禁止法」は日本の国際競争力を落とす可能性があると思うのです。

 

でも地方在住なので、地元の土建屋さんに雇用してもらわないと困りますし、安かったとしても悪い建物や橋を作ってもらってはこまります。

 

 

たとえばなんとなく、私は日本国民だから「ユニクロ」が海外で活躍しているという話を聞くとうれしい気持ちになります。

 

当然「ユニクロ」も日本に税金を納めてくれますよね。

 

でも私がうれしいのは日本発の企業が世界にがんばっているからなのです。

 

しかし当然「ユニクロ」は世界中で税金を納めています。

 

これも経済が専門のかたにうかがいたいのですが、「ユニクロ」と「ザラ」と「GAP」のどこかが優勢だということと私自身の「豊かさ」や「経済的な安定」とはどういう関連があるのでしょうか。

 

私はなんとなく「ユニクロ」を応援したいのです。

 

しかし、それは「ユニクロ」が日本発の企業だからという「気分」です。

 

悪口ではないです。

 

ユニクロ」は世界中にあります。

 

世界中の「雇用」に貢献しています。

 

世界中で「税金」を納めています。

 

本社は日本ですよね。

 

別にユニクロに限った話ではないのですが、多国籍企業の場合に、その企業の本社が、例えば「日本だ」ということは今現在でも重要なのでしょうか。

 

たしかに日本企業が海外に輸出する上で円のレートは重要です。

 

しかし経済がグローバル化している以上、よその国に工場を作るという選択肢があり、その選択肢を誰かが否定するのは、経済の問題だけを考えるのであれば、おかしな話です。

 

マジメな話なのですが、「日本の製造業」ということで考えると、本社がどこの国の企業であろうとも、「日本は製造をすればいい」という結論にしか達しないと思うのです。

 

大企業でも、外注します。

 

それを「下請け」とか「孫請け」といいますね。

 

「日本の製造業」がよそから「外注」を受けて日本経済に寄与するカタチになにか問題があるのでしょうか。

 

 

もちろん画期的なアイディアは魅力的です。

 

魅力的です。

 

そのアイディアは多くの雇用に結びつきます。

 

当然です。

 

ですが、現代社会ではその雇用は複数の国に影響します。

 

だからオリジナルのアイディアが日本から出るのは魅力的ですし、出てほしいです。

 

日本を画期的なアイディアが出る国に変えてほしいとも私は思います。

 

そのこともむろん重要です。

 

 

この件については混乱しか私にはないのですが。

 

 

ただ私は専門外なので、いくつかの論点が出たからいいだろうくらいにしか思っていません。